海癒プロジェクト'09 奮闘編
3回に渡ってご紹介してきました海癒プロジェクトも終盤です。
ここで、スケジュール上途中参加の3名が合流し、
'09海癒改装隊もようやくフルメンバー9名となりました。
早速イイタカさんは珈琲を煎れております。
作業はいよいよ佳境を迎えておりますが、ここで作業以外の改装隊の様子を少しご紹介。
「腹が減っては戦はできぬ」
改装隊の原動力である食事は、マスヤマ総料理長の腕の見せ所です。
味・栄養バランスはもちろんのこと、メンバーの体調・疲労感、
その日の天気や気温までも計算した献立を作成し、
改装作業中どのタイミングで何日分の食材を
どの程度買い出しに行けばよいのか、
いつ食事の準備に取りかかればよいのかを全て把握しております。
歌って踊れる料理長です。
今日もごちそうさまでした!
よく働く為にはよく遊ばなければなりません。
だって夏ですもの。海ですもの。河ですもの。
大自然ですもの!
あ、川エビ獲れちゃいました。
この期間中に初参加のアヤちゃんが誕生日を迎えました。
おめでとー。
着ているTシャツはみんなからのプレゼント。いきがえいき!
◆
さてさて、では働きましょうか。
ベランダ班は部材を仮配置。
噛み合せがうまくいく様、細かい加工を施して研磨、塗装をしていきます。
キッチン班はキッチンの内側・外側に漆喰(しっくい)を塗り、
更に外側の漆喰には潰した貝殻を埋め込んでいます。
なにやら携帯で編み物のサイトを見ていたようですが...はて...?
合流組は壁に漆喰塗りです。
壁紙をはがし、コンクリート地をむき出しにした状態にして養生テープでマスキング後、
塗りムラができないよう慎重かつ大胆に塗っていきます。
各班ともゴールが見えてきました。
ここからはラストスパート!
体力の続く限り切れ!
削れ!
塗れ!
埋め込め!
編っ...え?なんか編んでる!?
そうしてとうとう完成です。
まずは壁塗り班が完成!
さすが手慣れた物です。早い、早い!
きれいに仕上がりました。(でも何故か写真がありません)
キッチン班も完成!
漆喰塗りをベースに貝を埋め込み、
流木を使った扉の取ってやコップ掛けも。
この貝には執念すら感じられます。
収納扉を開くとハンモック風の棚が出現。
がんばって編み上げました。
遅れること...えーと、どれくらいでしょう?
帰りの出発の1時間半前にようやくベランダも完成しました。
室内の床と同レベルの高さのベランダを作る事で、
開放的な空間を演出しました。
室内のコンクリートの無機質さと地続きの木製ベランダ。
相反する素材が不思議な調和を見せていました。
こうして、あっという間に僕たちの'09海癒プロジェクトも終了しました。
大きな怪我・事故もなく、無事終了できたのは最も嬉しい事でした。
全員が最終的な大きなイメージを持ち、
それに向けて自分は何ができ、何をするべきなのかを考える。
作業だけでなく9名の共同生活という状況すべてを見据えて行動する。
普段から当然のこととして考えてはいたものの、
更に洗練した思考が必要となったこの経験は
今後のあらゆる場面で活かされるのではないでしょうか?
そうした思いを胸に、大自然に囲まれた高知県・海癒をあとにした改装隊でした。
実は、このレポートはもう少し続きます。
高知を後にした改装隊は、岡山県のギャラリー「油亀」さんを訪問しました。
四国で大暴れした改装隊。今度は中国地方でいったいなにを起こすのか?
次回更新もご期待ください。
ANEWAL ナカジマ