2009年11月11日

海癒プロジェクト - 四国南端、足摺岬で村づくり

 アニュアルギャラリーは毎年夏に四国最南端「足摺岬」の根元にある療養施設の方と一緒に、遠方から来た方でも地元の人や自然と触れあい共生できるコミュニティ「海癒」の村創りに参加しています
海癒(かいゆ) のホームページへ

Coming from the distance touches the local and nature and participates in the village creation of community "Kaiyu" that can live together with the recuperation facilities that exist in the root of Shikoku south end "Ashizurimisaki" in the summer of every year in the ANEWAL Gallery.

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2009年09月19日

海癒プロジェクト'09おまけ 岡山編

見てください!瀬戸大橋ですよ!瀬戸大橋!!
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海癒プロジェクトを終えたANEWAL Gallery一同は、
四国の地に別れを告げ、瀬戸大橋を経て中国地方へと駒を進めました。


目的地は岡山県岡山市のアートギャラリー「アートスペース油亀」さま。
元は生活油を扱っていた町家さんで、
現在はアートスペースとして精力的に活動されています。
ANEWAL Galleryとは、今年2009年5月末に当ギャラリーを事務局として開催された都ライト'09にて、
油亀のスタッフさまがボランティアとして駆けつけてくれたのが縁。
このたび海癒プロジェクトの帰り道ということで、
ANEWAL Gallery一同でご訪問することが出来ました。


到着すると、道路から一段低くなって、重厚なたたずまいの町家が…
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異世界の入り口のようで、わくわくする雰囲気です。

深夜にも関わらず、油亀には大勢の人が…
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飛び入りで場に参加してしまいましたが、あたたかい歓迎をしていただきました。
旅先での温情は心にしみいりますねぇ…


油亀はANEWAL Galleryより幅が倍ほどある敷地で、その半分くらいが展示スペースに当てられています。
飲食販売をしていたり、ショップスペースがあったり…
同じ町家ギャラリーながら、新鮮に感じるところがたくさんありました。
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訪問の際開催されていたのは鉄鋼アーティスト ハセガワタカシさんの作品展。
翌日にはミュージシャンやダンサーの方が加わって、油亀の空間と、ハセガワタカシさんの作品との
コラボレーションライブが開かれるとか!
さまざまな職業、年代の人々が集って、刺激的な一時を作り出すところは、ANEWALと同じですね。
その晩は夜更けまで、スタッフの学生さんと、ハセガワタカシさんと、翌日のライブ出演者の方とで
語り明かしました。楽しい夜をありがとうございました。


一夜明けて、昼間の油亀。
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中庭があったり、裏庭があったり、建物のリズムはANEWALとよく似ています。
「空」というのはemptyの意味です。トイレの前なんですな。


せっかくなので市内観光。
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岡山県立美術館を外から見て(入らない)、路面電車を見て(乗らない)、と戯れる(いつでも来てねと飼い主様)。

僕たちなんかが入っていいのだろうか…と思いつつ「禁酒会館」でお茶。
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禁酒会館は裏庭のある古いビルで、これまた面白い雰囲気の建物でした。
そして岡山城後楽園。いやぁ、いいですなぁ日本は…


一日観光して帰ってくるとライブスタートです。
音楽と舞踊、造形、空間のコラボレーション。
観客までも移動して、油亀中を動き回るエネルギッシュな舞台でした。とても面白かった!
撮影は不可だったので写真はありませんが、またの機会があることを期待しております。


楽しい一昼夜を終えて、ANEWAL Galleryは京都に帰ります。
見送って下さったアーティストの方々、そして油亀のスタッフ様方、
突然の訪問にもかかわらず温かく迎えてくださって本当にありがとうございました。
帰り際、今後のことについて少しお話。
連携して、何かやりたいですね。なんて話も。
岡山と京都、今後どのような展開を見せていくのか…?
2つのギャラリーの輝かしい未来がひらけてまいりますように。

今回油亀を訪問して、わたくしますやまが個人的に感じたこと…
それは我々ANEWAL Galleryも含めて、まちかどのギャラリーという施設の面白さです。
美術館でもない、コンサートホールでもない、住居でもない、
「アートスペース」なんてあいまいな言葉で扱われるこの奇妙な「うつわ」。
しかし世の中では、このうつわでしか受け止めることの出来ない
不思議な面白い現象がたくさん起きているのです。
これからもそんな現象を受け止め、育て、起こしていけたらいいなと思います。


かくして海癒プロジェクト'09は静かに幕を下ろす…
重いまぶたと、3、4時間かかる家路を残して…

ますやま

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2009年09月07日

海癒プロジェクト'09 奮闘編


3回に渡ってご紹介してきました海癒プロジェクトも終盤です。
ここで、スケジュール上途中参加の3名が合流し、
'09海癒改装隊もようやくフルメンバー9名となりました。
早速イイタカさんは珈琲を煎れております。


作業はいよいよ佳境を迎えておりますが、ここで作業以外の改装隊の様子を少しご紹介。

海癒改装隊の食事
「腹が減っては戦はできぬ」
改装隊の原動力である食事は、マスヤマ総料理長の腕の見せ所です。
味・栄養バランスはもちろんのこと、メンバーの体調・疲労感、
その日の天気や気温までも計算した献立を作成し、
改装作業中どのタイミングで何日分の食材を
どの程度買い出しに行けばよいのか、
いつ食事の準備に取りかかればよいのかを全て把握しております。
歌って踊れる料理長です。
今日もごちそうさまでした!


海癒_高知の海と川
よく働く為にはよく遊ばなければなりません。
だって夏ですもの。海ですもの。河ですもの。
大自然ですもの!
高知の川で海老がとれた
あ、川エビ獲れちゃいました。


いきがえいき!
この期間中に初参加のアヤちゃんが誕生日を迎えました。
おめでとー。
着ているTシャツはみんなからのプレゼント。いきがえいき!



さてさて、では働きましょうか。


ベランダ班は部材を仮配置。
噛み合せがうまくいく様、細かい加工を施して研磨、塗装をしていきます。
キッチン班はキッチンの内側・外側に漆喰(しっくい)を塗り、
更に外側の漆喰には潰した貝殻を埋め込んでいます。
なにやら携帯で編み物のサイトを見ていたようですが...はて...?
合流組は壁に漆喰塗りです。
壁紙をはがし、コンクリート地をむき出しにした状態にして養生テープでマスキング後、
塗りムラができないよう慎重かつ大胆に塗っていきます。

各班ともゴールが見えてきました。
ここからはラストスパート!
体力の続く限り切れ!
削れ!
塗れ!
埋め込め!
編っ...え?なんか編んでる!?


そうしてとうとう完成です。
まずは壁塗り班が完成!
さすが手慣れた物です。早い、早い!
きれいに仕上がりました。(でも何故か写真がありません)



キッチン班も完成!
漆喰塗りをベースに貝を埋め込み、
流木を使った扉の取ってやコップ掛けも。
この貝には執念すら感じられます。

収納扉を開くとハンモック風の棚が出現。
がんばって編み上げました。



遅れること...えーと、どれくらいでしょう?
帰りの出発の1時間半前にようやくベランダも完成しました。
室内の床と同レベルの高さのベランダを作る事で、
開放的な空間を演出しました。

室内のコンクリートの無機質さと地続きの木製ベランダ。
相反する素材が不思議な調和を見せていました。


こうして、あっという間に僕たちの'09海癒プロジェクトも終了しました。
大きな怪我・事故もなく、無事終了できたのは最も嬉しい事でした。
全員が最終的な大きなイメージを持ち、
それに向けて自分は何ができ、何をするべきなのかを考える。
作業だけでなく9名の共同生活という状況すべてを見据えて行動する。


普段から当然のこととして考えてはいたものの、
更に洗練した思考が必要となったこの経験は
今後のあらゆる場面で活かされるのではないでしょうか?


そうした思いを胸に、大自然に囲まれた高知県・海癒をあとにした改装隊でした。


実は、このレポートはもう少し続きます。
高知を後にした改装隊は、岡山県のギャラリー「油亀」さんを訪問しました。
四国で大暴れした改装隊。今度は中国地方でいったいなにを起こすのか?
次回更新もご期待ください。


ANEWAL ナカジマ

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2009年09月05日

海癒プロジェクト'09 起動編


海瘉の前はビーチ

青い空と海がひろがり

朝日と共に目覚める!

それがしきたり!

波の音を遠くに感じながらもいよいよ作業開始です。


 今回のANEWAL改装隊の任務は3階にある2部屋を動物と生活できる空間、バリアフリーな空間をコンセプトにデザインしていきます。
 改装隊のメンバーは6人、男性4人と女性2人に分かれて作業を行うことになりました。
おとこ4人はベランダを改装し犬や猫、ペットが部屋とベランダを解放的に行き来できる空間にしようということで作業スタート。
女の子2人はキッチンを制作。「海瘉」のオーナ岡田さんの要望に答えられるモノを目指して作業スタートです。


部屋を壊す作業は途中まで進んいてまずは天井を落とす作業から。
とにかくこわします!!


ベランダに合う木材をさがしています。
基本は廃材をつかうことがここでのルールです。
いま流行りのエコです。
40本近くの木材を温泉の裏にある廃材置き場から取り出し、夏の日差しを受けながら
釘を抜く作業、
木材の切れ端を切る作業、
キレイに洗う作業を行い、
使える木材へと手を加えていきます。

なかじまさんはビームライフルを装備てはしゃしでおります。


作業用空間の確保
今回ANEWAL初参加のあやちゃんは海で貝を拾って砕いています。


いよいよ作業も中盤戦でございます。

40本の木材はどのように変貌をとげるのか

あやちゃんの砕いた粉々になった貝殻はどのように使われるのか。

次回は海瘉周辺の遊び場や、僕らの作業以外の部分も少しお見せします。

モリシー

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2009年09月02日

海癒プロジェクト'09 旅立編

今年で4年目となる海瘉プロジェクト。
例年通りANEWALメンバーは遠い四国へと向かいました。
目的地は高知の最南端足摺岬の近くにある元リゾートホテル。8月23日から29日
の1週間、療養施設の方と一緒にホテルの改築作業を行います。




いざ大岐の浜 海癒へ
23日の午前に京都を離れ昼には明石大橋へ。
その後、四国に入り植物の名付け親として有名な牧野富太郎の故郷、高知県の「高知県立牧野植物園」へと立ち寄りました。

左上の写真は90歳を超える牧野富太郎さんの人形。植物の構造をこと細かく描写し標本や観察記録、そして『牧野日本植物図鑑』に代表される多数の著作として残っているいます。デザイナーでもあったようです。

夜の八時ごろ海瘉に到着!
写真では明るいですが、夜は真っ暗ただ波の音だけが聞こえるだけ。。。

ということで
海瘉プロジェクト09今年もいよいよ始動いたします。
次回からは前編、後編2回に分けて作業風景などをお伝えしようと思います。

もりしーでした。

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