『文化と豊かさ』 ECHO TOURダイアリーvol.01
今、世界中で文化遺産を守り、未来の世代へ残していくような一つの”流れ”が起きつつあります。それは、私たちが残してきたすばらしい奇跡を後世に受け継ぐことでもあります。そんな中、日本ではその流れに逆行するかのように、文化よりもまず目先の経済優先、自分たちだけの生活を重視していく。それもまた一つの”流れ”があるのではないかと感じます。文化遺産どうこうよりも、まず自分たちの生活の『豊かさ』を守るのが先だ!ということ。でも、本当に私たちにとって重要なことって何なのでしょう?もう一度思い返さないといけないのは、私たちは過去の遺産の上に成り立っているということ、そして私たちの生活の中で、どれだけ「文化」や「芸術」が重要な要素を持ったものであるか、です。今、この世代を生きる私たちには、過去から受け継いだ「文化」を未来へリレーしていく義務があります。そして、「文化」を近くに感じられれば、今、ここにある生活ももうちょっと『豊か』に感じられるのでは?と、思うのです。
たわごとのようですが、自分自身が京都府庁旧本館という場所を初めて知り、そこで素直に感じたことです。
"Wa-On"振興委員会 重本