「おうちのかおり」 第3週目展示の全貌
「おうちのかおり」 とうとう第3週目展示までやってきました。
京都造形大学生10名による作品を、とくとご覧あれ。
全体の展示風景。1、2週目は冬の極寒でしたが、3週目にして小春日和が続き、中庭の窓も解放していました。
入口入るとさっそく巨大な作品がお出迎え、その名も「いっぷく」。手前のテーブルに座ると、ちょうど同じ卓上でお話をしているように見える、というのが狙い。
このかわいい食器は、学生達が今回のテーマに合わせて、身近な家にあるものに絵を書いていったというもの。まさに「おうちのかおり」です。
さて、ここから作品へ。細かいエッチングとやわらかい水彩のような色。展示方法にもこだわりが見えます。
アリス?のような不思議な世界観。それでいて絵はPOPなのでとても親しみやすいです。
タイトルは「うろこ」。鉛筆で写生された絵はやさしく、その中に濃淡で深い空間が描かれています。
かっこいい。デジタルとアナログを組み合わせた絵だそう。右の絵は、よく見ると角の中に葉っぱやイチゴなどが埋まっていて、遺跡みたいでおもしろい。
リスが食べてます。その食べっぷりも大胆ながら、ほっぺたの部分が色鮮やかな斑点で表現されているのがとても印象的。
おうちのかおりの世界に住む少女のよう。
小さな家は今回の展示の象徴的な作品に見えました。
シンプルだけど、すごくやさしく、素直に描かれているのが伝わる。
上と同じ人の作品です。
日常品の中に一つ一ついろんなストーリーが描かれている。
唐突にかかっていたのでびっくり。元の斑点模様が幾何学的に生まれ変わっていく。
CGによる映像作品です。海中を漂うなか、おもわずぼーっと見とれてしまいます。
ぱかっと卵の黄味がでてきたのは、オレンジ?
すごく刺激のある作品。色、文字、線、すべてが強力です。男は直視できない?
みんなのポートフォリオでもある本。
逆さに転落する鶏。その滑稽さと掛け軸としての成立が交ざっておもしろい世界観になっています。
そして、鶏の下にいたのが「かつお!」すごいコラボレーションです。
でも「かつお」いいです。
ポストカードとフィギアの展示。小さなものですが、家の雰囲気とマッチしてそこだけ不思議な空間を生み出していました。
中庭近くには、きらきらと光る世界が広がっています。今日は日差しがその表面に反射し、さらに中庭の緑が映り込むという幻想的な絵が出来ていました。
3週間にわたって展示された「おうちのかおり」ですが、一つのジャンルにとらわれない様々なインスピレーションと技法、アイデアにとんだ展示で、盛りだくさんの内容だったと思います。
3週間、展示された京都造形大学のみなさん、本当にお疲れさまでした。
この経験を次なるステップへと活かしていってもらえれば幸いです。